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  1. 府中市議会 2021-09-06
    令和 3年第4回定例会( 9月 6日)


    取得元: 府中市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-03
    令和 3年第4回定例会( 9月 6日)              令和3年第4回府中市議会定例会会議録  令和3年9月6日午前10時0分、府中市議会定例会を本市議事堂において開会した。 1 出席議員      1番  棗田澄子       2番  芝内則明      3番  福田 勉       4番  森川 稔      5番  広瀬和彦       6番  安友正章      7番  岡田隆行       8番  楢﨑征途      9番  土井基司       10番  水田 豊      12番  山口康治       13番  本谷宏行      14番  三藤 毅       15番  加島広宣      16番  大本千香子      17番  田邉 稔      18番  橘髙尚裕       19番  加藤吉秀      20番  丸山茂美 1 欠席議員      11番  加納孝彦 1 説明のため出席した者   市長          小野申人   副市長         村上明雄   教育長         平谷昭彦   危機管理監       藤原眞琴   総務部長        豊田弘治   理事兼地域振興担当部長 後藤 勝
      情報戦略担当部長    國丸昌之   健康福祉部長      唐川 平   経済観光部長      若井紳壮   観光戦略推進担当部長  森川祐司   建設部長        河毛茂利   教育部長        荻野雅裕   財政課長        山田典央   税務課長        谷口達也   医療政策課長      皿田敏幸   上水下水道課長     田原 厚   教育政策課長      近藤陽子   文化財室長       道田賢志 1 事務局及び書記   事務局長        皿田利光   議事係長        小林正樹   主任          谷本育子 1 議事日程   日程第1 会期の決定について   日程第2 会議録署名議員の指名   日程第3 監査委員のあいさつ   日程第4 議案第54号 専決処分の承認を求めることについて(令和3年度府中市一              般会計補正予算(第5号))   日程第5 議案第55号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて   日程第6 議案第56号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて   日程第7 議案第57号 教育委員会委員の任命の同意について   日程第8 議案第58号 過疎地域持続的発展計画の策定について   日程第9 議案第59号 市道路線の認定について   日程第10 議案第60号 市道路線の変更について   日程第11 議案第61号 府中市過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の適              用に伴う固定資産税の課税免除に関する条例の制定について   日程第12 議案第62号 令和2年度府中市一般会計歳入歳出決算認定について   日程第13 議案第63号 令和2年度府中市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に              ついて   日程第14 議案第64号 令和2年度府中市介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい              て   日程第15 議案第65号 令和2年度府中市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定              について   日程第16 議案第66号 令和2年度府中市病院事業債管理特別会計歳入歳出決算認定              について   日程第17 議案第67号 令和2年度府中市水道事業会計決算認定について   日程第18 議案医68号 令和2年度府中市下水道事業会計決算認定について   日程第19 議案第69号 令和2年度府中市病院事業会計決算認定について   日程第20 議案第70号 令和3年度府中市一般会計補正予算(第6号)について   日程第21 議案第71号 令和3年度府中市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)              について   日程第22 議案第72号 令和3年度府中市介護保険特別会計補正予算(第1号)につ              いて   日程第23 議案第73号 令和3年度府中市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)              について   日程第24 議案第74号 令和3年度府中市病院事業会計補正予算(第1号)について   日程第25 報告第8号 専決処分の報告について   日程第26 報告第9号 放棄した債権の報告について   日程第27 報告第10号 令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の              報告について   日程第28 報告第11号 地方独立行政法人府中市病院機構の経営状況について   日程第29 報告第12号 地方独立行政法人府中市病院機構の令和2年度の業務実績に              関する評価結果について 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~               午前10時0分 開会・開議 ○議長(棗田澄子君) おはようございます。  開会前に議長から、新型コロナウイルス感染防止の観点から、出席者にはマスクの着用のお願いと飲料水の持ち込みを許可しております。  これより、令和3年第4回府中市議会定例会を開会いたします。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付しております議事日程表により進めたいと思います。  議会招集に当たり、市長から御挨拶があります。  市長。              〔市長 小野申人君 登壇〕 ○市長(小野申人君) おはようございます。  9月定例会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。  本日は、府中市議会9月定例会を開催いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、このように御参集くださり、まことにありがとうございます。  さて、まず新型コロナ感染状況についてでありますが、9月12日まで、広島県へ緊急事態宣言が発令されているところであります。府中市でも8月後半には最大で1週間の新規感染者数が17人、人口10万人当たりでおよそ45人と、深刻な感染状況となっていたところであります。9月に入り、市内の新規感染者数は確認されていないところでありますし、また、県内での感染者数も減少しているようではあり、また、現在の感染状況は一時期のピークを脱したようにも見えますが、まだまだ予断を許さない状況であると言えると思います。  また、先月、市職員の中でも感染者が確認されたところであります。確認後、速やかに各職場等について消毒を実施し、接触が疑われる職員の出勤制限を行った上で、業務を継続したところであり、業務に支障はありませんでした。その後、私自身も含め、PCR検査を幅広に実施し、全員の陰性が確認されたことにより、今回の件の拡大はないと考えております。府中市としましても、今回のケースを踏まえて、市役所業務においてオンライン会議の利用促進を含むテレワークの徹底を改めて進めるとともに、対応方策を取りまとめ、BCPの徹底による行政サービスの継続的かつ安定的な提供に努めてまいります。  また、市民、事業者の皆様に改めて、私からお願いをさせていただくわけでありますが、まず、同居の家族以外の方とは食事をしないでいただきたいと思います。また、体調に異変があるときは、家族全員で検査を受けていただきたいと思います。また、外出機会を半減してください。買い物は3日に1度といったまとめ買いを行ってください。家族で買い物に行っても、店に入るのは1人だけにしていただきたいと思います。また、会議、打ち合わせはウェブ会議としていただきたいと思います。出勤を控え、テレワークでお願いいたします。職場や出先での昼食はお一人でお願いいたします。不要不急の外出を控えていただくとともに、改めてマスク着用や手洗いなど、基本的な感染対策の徹底に努めていただきたいと思います。その他、関係機関と連携を図りながら、皆様が安心して生活していただけるように、引き続き感染拡大防止対策を全力で取り組んでまいります。  また、改めてこの場を借りて、医療機関の皆様にお礼を申し上げるとともに、市民の皆様と一緒に、この非常事態を力を合わせて乗り越えていきたいと思っております。  次に、ワクチン接種状況であります。  これまで集団接種、また、市独自の大規模接種会場の設置、個別接種の実施などを進めてきたところでありますが、その結果、現時点で65歳以上のおよそ90%が2回目の接種を完了しており、12歳以上約3万5,000人で見ても、1回目の接種が70%を完了しており、市民の皆様への接種を順調に進めているところであります。先週、9月2日に新たな予約枠を合計1,080枠追加し、医療従事者の接種分などと合わせ、12歳以上の80%以上、2万9,000人が今月中に第1回目を接種可能な状況となりました。  また一方、今後の課題といたしましては、まだまだ予約申し込みが続いている中で、既に市としてのワクチン接種体制は整えているわけですが、ワクチン供給に対する国の動きが二転三転しており、府中市として、ワクチン確保が課題となっております。確保に向けて、引き続き全力を挙げていきたいと考えております。また、接種率が相対的に低いとされています20歳代、30歳代を中心とした若年層、まだためらっている人もおられるであろう妊産婦の方につきましても、積極的な接種をしていただくよう、呼びかけをしていきたいと思っております。  また、市の近況でありますが、この2カ月間の豪雨災害の状況であります。  先々月の7月7日から12日にかけての豪雨では、幸いにも住宅に大きな被害はなかったわけでありますが、道路への倒木や土砂崩れなどの被害が発生しております。  また、先月、8月は、6日から10日にかけて台風9号の通過、12日から19日にかけての前線に伴う大雨により災害対策本部を設置したところであり、特に前線による豪雨では、避難指示や高齢者避難を発令し、避難を誘導するとともに、排水ポンプの運転により、内水浸水の軽減に努めてまいりました。被害は床下浸水と宅地崩壊による空き家の全壊の建物関係2件のほか、道路の路肩や河川の護岸、また、田畑のあぜの崩れなど、約100件を超える報告を受けているところであります。  今回の豪雨は、累加雨量が平成30年7月豪雨並みで、特に上下町については、平成30年7月豪雨の雨量386ミリですが、それを上回る豪雨となったわけであります。暗くなってからの避難は危険が伴うために、夕方の明るい間に避難してもらえるよう、避難場所を夕刻までに開設し、最大で102人の避難者が、市が開設した避難場所を利用していただいております。平成30年7月豪雨の記憶も残る中で、市民の皆様も御心配だったと思います。市としましても情報発信に努めつつ、前もって避難ができる体制を整備してまいります。  また、一昨日の大雨による災害もありましたが、今後、台風シーズンの到来など、これからも災害の可能性は続いてまいります。市民の皆様には避難を含め、ちゅうちょなく御自身、御家族の生命を守る行動をしていただきたいと思います。  また、専決をさせていただきました部分ですが、先ほど申しましたおとといの9月3日から4日に深夜から未明にかけての大雨により、御調川と砂川において氾濫危険水位を超えたために、急遽、災害対策本部を設置して、避難所開設等の対応を行ってまいりました。  このように災害の到来は待ったなしであることから、令和3年8月12日からの大雨によって被災した住民の皆様に対し、宅盤や裏山崩壊復旧に要する経費負担の軽減を行うための予備費の増額補正についての専決処分を8月20日付で行い、迅速な復旧支援に対応できるようにしたところであります。  続いて、i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)のにぎわいづくりについてでありますが、「道の駅 びんご府中」周辺のにぎわいづくりについて、御報告をさせていただきます。  i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)は、7月21日のオープン以来、1カ月半が経過してまいりました。来場者は7月が約7,000人、8月が約1万2,000人を数え、市内外から、高校生や小さな子供連れといった若者、女性を中心に多くの方に訪れていただいており、順調なスタートを切ったものと考えております。  「道の駅 びんご府中」、トウショク、岡田木材跡地においても、まちなかバザールやハッピーサンデーマーケットが開催され、また、ピックライクと題しました市民参加型の社会実験をスタートするなど、天満屋、「道の駅 びんご府中」、岡田木材、トウショク跡地という周辺エリアににぎわいと人の流れをつくる取り組みを本格始動させたところであります。  この取り組みをさらに加速する上で、年間延べ5万人が利用されているB&Gプールを加えることで、エリア一体の回遊性やにぎわいをより確実なものに高めていくべきと考えており、今後はB&Gプールの建てかえによる新たな市民プールについて、岡田木材跡地に建てかえることを中心に考えていきたいと思っております。  続いて、令和2年度の決算についてでありますが、今議会には決算認定に関する議案を上程をさせていただいております。  一般会計歳入歳出決算につきましては、後ほど提案の中で申し上げますが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策に全力を投じた1年でありました。コロナ禍は、地域行事や学校行事の中止、飲食店、公共交通や製造業を初めとした経済界への打撃とともに、今までの日常や常識が大きく変更するパラダイムシフトへの対応を我々に迫ったところであります。行政には、市民や経済界へのダメージに対する支援、コロナ収束後の社会を見据えた施策の打ち出しと実行といった対応が求められ、年度を通じて数度の専決予算、補正予算の編成により、機動的に対応してきたところであります。パラダイムシフトに対応し、内外から多くの人や企業、ビジネスチャンスを呼び込み、府中市の強みを生かした新たな魅力を育てていくために、ICT都市ふちゅうを実現する、また、安心・健康を確保するというこれまでの施策方針は、令和2年度当初の予算編成、また、6月に策定しました第5次総合計画、また、産業振興、観光振興、まちなか再生、にぎわい創出などの各戦略ビジョン、たびたびの補正予算により実施しましたコロナ対策事業、また、令和3年度施策や第2期総合戦略へと受け継がれていくものであります。今後もこの方針をぶれさせることなく、しっかりと取り組んでいくことが、将来の府中市の形をつくるものと考えております。  また、今回の補正予算についてですが、新しい府中への一歩を踏み出すための予算を中心に計上しております。7月の大雨で被災した箇所の早期復旧のための経費、また、新型コロナウイルス感染症対策として、引き続き住民へのワクチン接種に係る経費や長引くコロナ禍で疲弊した事業者、農業経営者への支援策のほかに、市独自アプリのデジタルクーポンを活用した市内飲食店利用促進事業、また、i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)の新たな利用促進などに取り組んでいきたいと思っております。  終わりになりますが、今議会には、人事3件、事件3件、条例1件、決算8件、予算6件の計21件の議案を提案させていただいております。どうか皆様の慎重なる御審議を賜り、全て原案どおりに御可決をいただきますことをお願い申し上げまして、9月定例会開会に当たりましての私の挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。              〔市長 小野申人君 降壇〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 日程第1、会期の決定についての件を議題といたします。  今期定例会の会期は、本日から9月27日までの22日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、会期は22日間と決定をいたしました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、議長において田邉稔君及び芝内則明君を指名いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ○議長(棗田澄子君) 日程第3、監査委員の挨拶の件を議題といたします。  監査委員を代表して、石原監査委員から挨拶をいただきます。  石原監査委員             〔監査委員 石原広一君 登壇〕 ○監査委員(石原広一君) 皆さん、おはようございます。令和2年度の決算審査に当たり、監査委員として御挨拶をさせていただきます。  市長から提出されました府中市の令和2年度一般会計、特別会計、事業会計について、決算書並びにそれに付随する書類及び基金運用状況の審査を行いました。審査の対象、方法、結果につきましては、既に配付されております意見書のとおりでありますが、審査に当たっては、地方自治法の趣旨に沿って実施をいたしております。  府中市の令和2年度決算は、コロナ禍の影響を強く受けたものとなっております。  一般会計では、フロー面において、歳入は56億8,000万円、歳出が62億7,000万円、ともに前年度に比べて大幅に増加しています。  また、経済活動の縮小やコロナ対策のための納税猶予の実施等によって、市税収入が1億8,000万円減少したことなどによって、自主財源の金額が減少する一方で、国の財源に基づいた特別定額給付金交付金コロナ臨時交付金などのコロナ対策事業が行われたことによって、依存財源の金額が大きく増加しており、歳入に占める依存財源の割合が7割を超える結果となっております。  特別会計では、歳入歳出ともに19億円減少しておりますが、これは下水道事業が特別会計から企業会計に移行されたことによるものであります。  経常収支比率は97.9%で、前年度よりも0.2ポイント悪化しております。実質単年度収支は9億円の赤字となっております。  収入未済額については、前年度よりも5,000万円減少しております。これは下水道事業の企業会計への移行による減少が主な要因と思います。  不納欠損額は増加しており、各債権について、収納の取り組みを継続されるよう希望いたします。  ストック面においては、地方債残高が減少し、将来負担比率が73.1%と前年度よりも1.0ポイント改善されているものの、一方で基金が減少したことや実質公債費比率が9.6%と0.3ポイント悪化するなど、依然として楽観のできない状態が続いております。  なお、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく財政健全化比率資金不足比率報告書についての審査もあわせて実施をしており、健全化判断比率資金不足比率は、いずれも早期健全化基準以下の数値となっております。  コロナ禍は現在においても収束しておらず、令和3年度でも令和2年度と同様な傾向が継続されるものと予想されます。このような厳しい環境下にあっても、府中市が市民生活の支えとなって行政サービスを継続して提供することができるよう、確かな財政運営が継続されることを希望するとともに、今後の行政運営に役立てていただくために、令和2年度決算について、各施策の費用対効果を十分検証されることをお願いいたしまして、挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。             〔監査委員 石原広一君 降壇〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) この際、日程第4、議案第54号「専決処分の承認を求めることについて(令和3年度府中市一般会計補正予算(第5号))」から、日程第29、報告第12号「地方独立行政法人府中市病院機構の令和2年度の業務実績に関する評価結果について」までを一括議題といたします。  市長から、提案理由の説明を求めます。  豊田総務部長。             〔総務部長 豊田弘治君 登壇〕 ○総務部長(豊田弘治君) おはようございます。  それでは、令和3年第4回府中市議会定例会に提案しております議案及び報告等について、説明を申し上げます。  配信いたします。  まず、議案第54号、令和3年度府中市一般会計補正予算(第5号)の専決処分について市議会の承認を求めるもので、専決処分の期日は令和3年8月20日でございます。  補正の内容ですが、令和3年8月大雨によって被災して住民向けの支援策について予備費を増額するもので、1,000万円を計上しています。  続いて、議案集を配信いたしました。3ページ、議案第55号及び4ページ、議案第56号につきましては、人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて、人権擁護委員法の規定により市議会の意見を求めるものです。議案第55号、橘高祐一さんは3期目、議案第56号、武田義治さんは2期目、それぞれの住所、生年月日は記載のとおり、任期は令和4年1月1日から3年間でございます。  続けて、5ページをお開きください。  議案第57号、教育員会委員の任命の同意について。地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により、市議会の同意を求めるものです。お名前は、和知啓子さん、住所、生年月日については、記載のとおり。和知さんは再任で、任期は令和3年10月1日から4年間でございます。  続いて、6ページをお開きください。  議案第58号、過疎地域持続的発展計画の策定について。過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の規定により、市議会の議決を求めるものです。60ページの提案理由でございます。過疎地域の持続的な発展を支援し、もって人材の確保及び育成、雇用機会の拡充、住民福祉の向上等を目的として、令和3年度から令和7年度までの5年間を計画期間とした過疎地域持続的発展計画を策定するものでございます。参考資料として、計画概要をタブレットに掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  続いて、61ページ、議案第59号、市道路線の認定について。続く62ページ、議案第60号市道路線の変更については、道路法の規定により市道路線の認定及び変更について、市議会の議決を求めるものです。認定につきましては女鹿線ほか4線、変更は久佐諸毛線ほか1線について、それぞれ幹線的役割を持つ農道を市道へ移管し、道路ネットワークの充実を図ることで、災害に強いまちづくりを目指すものです。各路線の位置図等は、別添の参考資料を御参照ください。  続いて、63ページ、議案第61号、府中市過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の適用に伴う固定資産税の課税免除に関する条例の制定について、市議会の議決を求めるものです。66ページの提案理由を御覧ください。過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の施行に伴い、過疎地域における固定資産税の課税免除に関する事項を定めるもので、主な内容といたしまして、対象業種は、旧過疎法の際の製造業等に情報サービス業等が追加、また、資産の取得価格要件では、新たに資本金額による区分の導入と、それぞれの要件価額が定められております。最少設備投資は、資本金額5,000万円以下の事業者は、建物の改修についても対象とされております。施行期日は公布の日、令和3年4月1日から適用としております。  続いて、決算認定について申し上げます。  議案第62号、令和2年度府中市一般会計から議案第69号、令和2年度府中市病院事業会計までの各会計の決算について、地方自治法、あるいは地方公営企業法の規定により、別冊決算に監査委員の意見をつけて、市議会の認定に付すものでございます。  まず、議案第62号、令和2年度一般会計歳入歳出決算認定について、決算資料で説明をいたします。令和2年度の決算は歳入総額276億415万円、前年度比56億7,567万4,000円、25.9%の増。歳出総額は267億9,867万8,000円、前年度比62億6,707万8,000円、30.5%の増となりました。  歳入の主な内容ですが、地方税は法人市民税等の減少により、約1億8,000万円減少したものの、普通交付税が約1億2,500万円、国庫支出金が新型コロナウイルス感染症に係る特別定額給付金、あるいは、地方創生臨時交付金等により、約49億4,000万円増加をしております。  歳出は、コロナ関連で定額給付金や事業者支援など、また、光ファイバーの整備、新環境センター整備などが増加の要因となっております。  歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支は4億1,027万7,000円で、約4億円減少しました。さらに、前年度実質収支や財政調整基金取り崩し額を差し引いた実質単年度収支は8億9,630万8,000円の赤字となっております。  続いて、5ページ、歳出の性質別分類。主な内容としましては、人件費が会計年度職員制度への移行などにより、普通建設事業費は新環境センター整備事業などに、補助費等は定額給付金交付事業などにより増加をしております。  続いて、6ページから7ページは、地方債発行額と償還額、また現在高の推移でございます。令和2年度では、地方債発行額は前年度比約6億円増加、償還額も約1億円増加しております。発行額と償還額がほぼ同額となった結果、普通会計の地方債残高は前年度とほぼ同じ約233億円となっております。なお、過疎対策事業債など、交付税措置のある有利な起債を活用していることから、市の実質負担分は減少しております。  続いて、8ページから9ページの主要指標でございます。9ページですけれども、経常収支比率は0.2ポイント悪化し97.9%、財政調整基金現在高は約8,500万円減少の26億4,170万9,000円となっております。  令和2年度の主要事業につきましては、主要な施策の成果に関する説明書に記載をしております。その中から主な事業を紹介をいたします。  先ほど市長の挨拶でもありました。令和2年度はコロナ禍の中で、第5次総合計画の方向性、また、総合戦略に沿って、ウイズコロナ、アフターコロナの事業も積極的、機動的に実施をしてまいったところでございます。そのうち、この説明書では、令和2年度当初予算に計上した主要施策の結果、成果、あるいは内容を掲載をしております。  主な事業を項目のみですが、説明を申し上げます。  ひとづくりの項目です。府中版ネウボラの開始、市内全小・中学生等へのパソコン配付、ドローンを活用したプログラミング教育、言語技術指導の一部学年での実施などを行っております。  続いて、にぎわいづくりでは、グランドデザイン、観光振興ビジョンの策定、i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)の整備、観光推進体制の整備、スポーツによるまちづくりとして、全日本EV&ゼロハンカーレース、また、オンラインマラソン大会の開催などを行っております。  続いて、産業の基盤づくりでございます。産業連係室の開設と、産業連係室から中小企業への課題解決の支援、また、近畿大学との連携、農業振興ビジョンの策定に向けての検討、有害鳥獣捕獲へのICT技術の活用などを行っておるところでございます。  続きまして、安全・安心な暮らしづくりでは、平成30年豪雨災害を教訓にしまして、災害対策本部の機能強化、内水浸水対策、地域防災力の強化を行い、また、上下地域包括ケア拠点施設の整備、それに伴う協議、また、汚水処理施設整備構想の実施、新環境センターの整備などを行っております。  続きまして、ICT都市ふちゅうの推進では、まさにコロナ禍におきまして、ICT・DXの推進による変革が求められる中、光回線の整備を継続して実施、また、キャッシュレス化の推進、そして、小児科、産婦人科のオンライン相談などを実施しております。  それぞれ、個々の事業につきましては、項目ごとにシートを載せておりますので、参照いただければと思います。  議案第62号につきましては、以上でございます。  続いて、特別会計、企業会計の決算について、決算書により説明をいたします。  まず、国民健康保険特別会計でございます。議案第63号、令和2年度府中市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてでございます。歳入決算額、歳出決算額は記載のとおりでございます。差し引き額として、8,582万8,629円。内訳等につきましては、3ページ以降に掲載をしておりますので、御参照いただきたいと思います。  続きまして、議案第64号、令和2年度府中市介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてでございます。まず、保険事業勘定の歳入歳出決算額は記載のとおり。歳入歳出差引額は、54万7,300円となっております。歳入歳出の内訳は3ページ以降に掲載をしておりますので、御参照いただきたいと思います。続いて、介護保険特別会計の介護サービス事業勘定について、説明を申し上げます。歳入歳出決算額は記載のとおり。差し引き額は1,624万9,694円でございます。歳入歳出の内訳は、31ページ以降に掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  続きまして、議案第65号、令和2年度府中市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について。歳入歳出決算額は記載のとおり。差し引き額は91万9,502円となっております。内訳につきましては、3ページ以降に掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  続いて、議案第66号、令和2年度府中市病院事業債管理特別会計歳入歳出決算認定について。歳入歳出決算額ともに同額で、差し引き額はゼロ円でございます。歳入歳出の内訳は3ページ以降に掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  次に、議案第67号、令和2年度府中市水道事業会計決算認定についてでございます。決算書を配信いたしました。上の段、収益的収入及び支出の決算額でございます、記載のとおりですが、差し引き当年度純利益は、税抜きでございますが、9,208万9,564円の黒字となっております。下段、資本的収入の収入及び支出の決算額は御覧のとおりで、不足額2億4,525万7,897円は、当年度消費税等で補填をしております。5ページ以降に損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書、貸借対照表、令和2年度事業報告書等を掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  次に、議案第68号、令和2年度府中市下水道事業会計決算認定について。下水道事業は、令和2年度から地方公営企業法を適用し、企業会計となっておるところです。まず上段、収益的収入の決算額及び支出決算額は記載のとおりでございます。当年度純利益は、消費税抜きでございますが、2億5,074万4,674円の黒字となっております。下段のほうですが、資本的収入の決算額及び支出決算額は御覧のとおりですが、不足額5億1,710万7,942円につきましては、当年度消費税等で補填をしておるところでございます。なお、続く5ページから6ページには、企業会計に移行した初年度に限るものといたしまして、特例的収入及び支出を掲載をしております。7ページ以降は、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書、貸借対照表、また、令和2年度事業報告書を掲載しておりますので、御参照ください。  次に、議案第69号、令和2年度府中市病院事業会計決算認定についてでございます。まず、上段、収益的収入及び支出の決算額は御覧のとおりで、当年度純利益は税抜きで2,608万7,882円の黒字となっています。下段、資本的収入及び支出の決算額は御覧のとおりで、不足額3億7,899万517円は、過年度損益勘定留保資金で補填をしておるところでございます。5ページ以降に、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書、貸借対照表、また、令和2年度事業報告書等を記載しておりますので、御参照ください。  また、特別会計及び企業会計の事業の実施状況等につきましては、先ほどの令和2年度主要な施策の成果に関する説明書のほうにも掲載をしておりますので、御参照ください。  決算の説明は以上でございます。  続いて、補正予算について、説明いたします。  議案第70号、令和3年度府中市一般会計補正予算(第6号)から、議案第74号、令和3年度府中市病院事業会計補正予算(第1号)まで、5件について、その概要を令和3年度9月補正予算説明資料により説明をいたします。  2ページを御覧ください。  9月の一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策として、引き続き、住民へのワクチン接種に係る経費や長引くコロナ禍で疲弊した飲食業への支援策のほか、i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)の新たな活用促進に係る経費、また、ことし7月に発生した大雨によって被災した箇所の早期復旧のための経費など、4億6,190万3,000円の予算を計上しております。  主な内容を説明申し上げます。  まず、ウイズコロナの事業といたしまして、新型コロナウイルスワクチン住民接種事業は、10月以降に実施する個別接種などのほか、国の方針に基づき、接種を加速していくための経費として、全額国の交付金で1億5,323万9,000円を計上しています。  次に、農業者経営安定促進事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響など、農業者の経営努力では避けられないさまざまなリスクによる収入の減少に備え、農業者の所得の安定及び持続的な地域農業の発展を図るため、収入保険にかかる費用の一部を支援するための費用として、150万円を計上しています。  民生委員・児童委員活動費給付事業は、コロナ禍におけるひとり暮らし高齢者への安否確認、相談支援などの民生委員活動の際の衛生用品、また、通信費等に対して、引き続き支援を行うもので、全額県負担で145万2,000円を計上しております。  次に、アフターコロナを見据えた経費といたしまして、デジタルクーポンを活用した飲食店利用促進事業では、利用者が減少している飲食店の支援として、飲食店で使用可能な紙を使ったクーポン券に加え、11月に運用開始を予定しております市民総合アプリのダウンロード促進も目的としたデジタルクーポン券の発行を行うもので、これに係る費用として2,500万円を計上しております。  次に、新型コロナウイルス感染症対策以外の事業について、3ページをお開きください。  まず、地域農業支援関連補助金につきまして、園芸作物条件整備事業補助金は、農地へ有機質資材を投入して行う土壌改良にかかる経費の一部として220万円を、産地生産基盤パワーアップ事業補助金は、チャレンジファーム広島・上下農場の研修生が来年4月から就農を開始するに当たって必要となる施設整備費用の一部として、759万1,000円を計上しております。  i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)活用促進事業は、i-coreFUCHU(いこーれふちゅう)を中心としたさらなるにぎわいづくりを促進するため、府中市を拠点に活動している地元プレーヤーによる5Gを活用したオンラインライブの開催など、文化や芸術に触れる機会を創出するとともに、子育て世代向けの新たな情報発信の取り組みを行うことで、さらなるi-coreFUCHU(いこーれふちゅう)ファンの獲得を目指す。そういった経費といたしまして、281万5,000円を計上しています。  地域の魅力発信施設整備支援事業は、農業が盛んな諸毛町において、都市部からの関係人口、交流人口の拡大を図るため、電源立地地域対策事業補助金を活用して、地域が主体となり、地域の魅力を発信する拠点として、移住希望者や観光客向けに山間部での暮らし体験ができる宿泊施設を整備する。そういった費用といたしまして、440万円を計上しています。  住環境整備関連補助金は、老朽危険空き家解体促進事業費補助金は申請がふえております。また、ブロック塀当安全確保事業補助金は多くの相談が寄せられていることから、それぞれ5件分、150万円を追加をするものでございます。  令和3年7月大雨による道路等災害復旧事業は、令和3年7月7日から12日にかけての大雨により多数発生した道路等の被災箇所の復旧工事を早急に進め、市民の安全・安心を確保するため、7カ所分、6,400万円を計上しております。  次に、4ページ、特別会計等の補正を説明いたします。  国民健康保険特別会計は、令和2年度決算剰余金から県への返還金を除いた残額を国民健康保険財政調整基金を積み立てるもので、8,582万8,000円を計上しています。  介護保険特別会計は、保険事業勘定では、過年度の介護保険給付費負担金等の精算に伴う返還のための予算、4,742万6,000円、サービス事業勘定では、令和2年度決算剰余金を指定介護予防支援事業所運営経費に計上する予算、1,624万9,000円を計上しております。  後期高齢者医療特別会計は、令和2年度決算剰余金を保険料負担金を追加納付する経費といたしまして、91万9,000円を計上しております。  病院事業会計は、国の新型コロナウイルス感染症拡大防止等支援事業を活用し、感染症対策に必要となる消耗品や器械備品の購入等などで、収益的支出として、406万9,000円、資本的支出として、1,491万4,000円を計上しています。  補正予算についての説明は以上でございます。  続いて、報告に入ります。  報告第8号、専決処分の報告について、地方自治法の規定により報告をするものでございます。事故の概況といたしまして、文化財発掘現場のブルーシートが突風によって隣接するJR府中駅構内の架線に付着した事故に対する賠償として、2万9,220円を支払うもので、相手方は西日本旅客鉄道株式会社岡山支社、処分の日は令和3年8月13日でございます。  続いて、3ページ、報告第9号、放棄した債権の報告について、府中市債権管理条例の規定により報告をするものでございます。放棄した債権は水道料金、放棄した事由は条例の第1号、失踪・行方不明、第2号、破産、及び第5号、時効によるもので、金額、件数は記載のとおりでございます。  続いて、4ページ、報告第10号、令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、監査委員の意見をつけて報告するものです。  5ページを御覧ください。  総括表のところにございます実質赤字比率及び連結実質赤字比率は、赤字が生じておりませんので横棒、空欄としております。実質公債費比率は9.6%で、前年度比0.3ポイントの悪化、将来負担比率は73.1%で、前年度比1ポイント改善しております。  実質公債費比率悪化の利用としましては、分子となる元利償還金の増が主なもので、将来負担比率の改善の理由は、分母となる標準財政規模の増が主なものとなっております。  各比率とも、それぞれの基準値を下回っていることから、財政健全化計画、あるいは、財政再生計画を策定する必要はございません。  8ページからの企業会計の資金不足比率ですが、水道事業会計、下水道事業会計、病院事業会計のいずれの会計も資金不足は生じていませんので、横棒、空欄で表示をしております。よって、経営健全化計画を策定する必要はございません。  以上で、令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率報告書の説明を終わります。  続いて、報告第11号、地方独立行政法人府中市病院機構の経営状況について、地方自治法の規定により、説明書類を提出するものでございます。  17ページをお開きください。配信をいたしました。  貸借対照表でございます。資産合計は29億7,781万6,581円、右側、18ページになりますが、負債の合計は31億5,929万5,939円、純資産合計がマイナス1億8,147万9,358円となっております。次に19ページの損益計算書。令和2年度の損益は1億2,256万9,343円の赤字でございました。令和元年度に比べて赤字は減っております。さらに、この赤字となった要因は、新型コロナウイルス感染症による影響となっております。  20ページ以降、キャッシュフロー計算書、損失の処理に関する書類、行政サービスの実施コスト計算書など、また、43ページからは決算報告書、45ページから事業報告書、66ページからは令和3年度の年度計画を掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。  次に、報告第12号、地方独立行政法人府中市病院機構の令和2年度の業務実績に関する評価結果について、地方独立行政法人法の規定により報告をするものです。  87ページをお開きください。
     令和2年度に係る業務の実績等に関する評価といたしまして、総合的な評定の主な内容を説明を申し上げます。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の流行に対して、両病院とも公立病院としての役割を認識し、その責務を果たしている点について、最大限の評価をしている。そういった中で、令和2年度は約1億2,300万円の赤字となりましたが、一方で医師確保などにより、収益は増加傾向にあり、コロナ禍による影響がなければ、収支はほぼ均衡していたと考えられること。医師確保については、新たに内科、耳鼻咽喉科の常勤医師が着任、また、婦人科などの整備、強化など、医療提供体制の充実が図られ、さらに令和3年度からは外科の常勤医師2名、内科には岡山大学の地域枠医師が1名が新たに着任し、府中北市民病院でも眼科の診療開始など、ここ数年で着実に医療提供体制の整備が図られつつある。府中北市民病院においての市北部地域における医療・介護人材育成、確保の取り組みは、市が推進する上下地域包括ケア拠点施設整備構想に寄与するものであり、市としても積極的に協力していきたい。また、オンライン診療を開始されたが、引き続き、コロナ後の国のガイドラインなどにも注視し、高齢化が進む中山間地における新たな医療体制の方策などについても検討、実施されたい、といった評価をしておるところでございます。以降につきましては、御一読をお願いいたしたいと思います。  以上で、本定例会に提案させていただいております議案、報告についての説明を終わります。何とぞ慎重審議の上、全ての議案を原案どおり御可決いただきますようお願いいたします。             〔総務部長 豊田弘治君 降壇〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これにて、議案理由の説明を終結いたします。  議案第58号から議案第74号までの17件について、これより質疑に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 議案第58号から議案第61号までの4件、議案第63号から議案第69号までの7件、及び、議案第71号から議案第74件までの4件、計15件については、タブレットに配信しております委員会付託区分表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  議案第62号については、議長及び監査委員を除く18人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって議案第62号については、議長及び監査委員を除く18人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  ただいま設置されました決算特別委員会の正副委員長の互選について、議長からお願いいたします。  慣例により、決算特別委員会の委員長には総務文教委員長に、副委員長には委員会に出席した最年長委員になっていただいておりますので、互選の手続を省略させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  議案第70号については、議長を除く19人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、議案第70号については、議長を除く19人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  ただいま設置されました予算特別委員会の正副委員長の互選について、議長からお願いいたします。  慣例により、予算特別委員会の委員長には副議長に、副委員長には総務文教委員長になっていただいておりますので、互選の手続を省略させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、議案第54号の質疑に入ります。  ただいまのところ通告がありますので、順次発言を許します。  土井基司君。             〔9番議員 土井基司君 登壇〕 ○9番議員(土井基司君) 議席番号9番、市民クラブの土井基司が議長の許可をいただきましたので、議案第54号について、質疑をさせていただきます。  まず、昨年1月以来続く新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、現在も闘病で苦しんでおられる方に心よりお見舞い申し上げます。また、感染リスクと隣り合わせで闘われておられる医療従事者、介護施設職員などのエッセンシャルワーカー、さらには、ワクチン接種に従事する方々など、さまざまな関係者の方に対して、心より感謝申し上げたいと思います。コロナ禍によって苦しんでいる方々に寄り添う市政、その実現に向けて取り組んでまいりたいと思います。  では、54号の専決処分の承認を求めることについて、一般会計補正予算(第5号)について質問させていただきます。  予算の専決処分については、この前の6月議会においても、随分と議論になったところでありますが、さまざまな理由がある中で、特に議会を開く時間的な余裕がない場合に専決処分で予算を決定することが行われているわけでありますが、その中で、今回はさらに予備費で計上されております。予備費というのは、想定外の緊急的な支払いに備えて額を確保しておくものというふうな性質のものであります。これは、昨年の決算の質疑において、最近、予備費充用がふえているということで、できるだけ補正予算や随時組み替えなどでというふうにお願いをしたところでありまして、今回、ここで専決処分で予備費を計上するに至った経過について、3つの観点からお伺いをいたします。  1番目は、通常の補正予算案を9月定例会で提案すると、きょうですね、それで、初日に議決すれば、2週間程度の遅れではありますけれども、それで予算が執行できるようになるということなんですけれども、それでは間に合わなかったのかどうか。  2点目。これは1点目で仮に間に合わなかったとしても、臨時議会を開いて議決することも考えられるんですが、それについては、なぜ開催することにならなかったのか。  3点目ですが、予備費1,000万円ということで計上されておりますが、その数字の根拠について、お聞きしたいと思います。また、多分、幾らか執行が予想されたから専決で予算を組まれたと思うんですけれども、当初予算では2,000万円の予備費が組まれておりました。それが、今、どれぐらい使われているか、ちょっとよくわからないんですけれども、それの残りの額では、想定されたものが不足しているのかどうか。また、予備費ではなく、具体的な予算費目で予算化はできなかったのかどうか。  その3点について、質問をさせていただきます。             〔9番議員 土井基司君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 山田財政課長。             〔財政課長 山田典央君 登壇〕 ○財政課長(山田典央君) それでは、通常の補正予算提案、もしくは初日提案では予算執行が間に合わなかった理由、そして、2点目の臨時議会を開かなかった理由、こちらについて、お答えをさせていただきます。  8月12日から19日にかけましての前線に伴う大雨につきましては、平成30年7月豪雨レベルということで、大雨の降る期間が長期間にわたりまして、降水量が多く、災害発生のリスクが非常に高まるというそうした状況でございました。大雨が降り続く中で、時間の経過とともに、市民の方から、道路の路肩、河川の護岸や田畑のあぜの崩れなど、市に寄せられています被害状況が加速度的に増加をしていくと、そういう切迫をした状況でありました。いつ市民の方への大きな被害が出てもおかしくないという状況であると判断をいたしまして、何が起こってもすぐに市民の方の支援ができるように、8月20日付で専決処分をしたものでございます。  それと、当初の予備費の不足の状況とか、1,000万円の根拠、あと、具体的費目での予算化ということで御質問いただいておりますが、こちらにつきましては、当初予算の予備費につきましては、残額がゼロになっているものではございません。しかしながら、今後の新型コロナウイルスの感染拡大の状況によって生じます想定外の必要経費などへも備えておく必要があること、そして、この大雨による被害の全容が明らかになっていないと、そうした切迫した中でありましたので、そうした中でも、被災者の生活再建に直ちに対処できると、そういう備えをするために、ある程度の予算規模の確保が必要だということで、概算で1,000万円を増額補正をしたところでございます。             〔財政課長 山田典央君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。             〔9番議員 土井基司君 登壇〕 ○9番議員(土井基司君) 災害の被害に対して緊急で対応できる、そのための準備というのは大事なことでして、そのこと自体は十分理解できるんでありますけれども、ただ、このような専決ということになると、手続的な問題が生じるということで、質問をさせていただきました。  それで、現実に準備はしたものの、実際にはこの予算を使うような局面があったのかどうか。その辺について、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。それから、これは先週末のことですので、急なことを聞いて申しわけないんですけれども、9月3日から4日にかけての豪雨、これに伴う被害もいろいろ報告をされていると思うんですけれども、この予備費は、それにも使う可能性があるのかどうか。その辺について、確認をさせていただきたいと思います。             〔9番議員 土井基司君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 山田財政課長。             〔財政課長 山田典央君 登壇〕 ○財政課長(山田典央君) それでは、2点、御質問いただきました。  まず1点目につきまして、8月の前線に伴う大雨につきまして、実際に予算執行の状況についてどうかという御質問をいただいております。きょう現在、具体的に、実際に予算を執行していると、執行が済んでいる状況はございません。ただ、被害状況、私のわかる範囲でございますが、今、被害状況が140件を超える状況を市で把握をいたしております。こちらについて、今後、予算をどうしていくのかという状況につきましては、今後、個別の案件を対応する中で、できるだけ速やかに対応できるように、専決処分しておりますので、予算の執行をしていきたいと考えております。  2点目ですが、先日の雨に伴う被害があった場合という御質問をいただきました。そちらにつきましては、実際に案件が発生いたしましたら、この専決処分した予備費も含めまして、財源として活用していきたいと考えております。             〔財政課長 山田典央君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 以上で通告による質疑を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第54号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、議案第54号については、委員会の付託を省略することに決しました。  休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時8分 休憩                午前11時8分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  これより、議案第54号の討論に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。  これより、議案第54号を採決いたします。  本案は、承認することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、本案は承認することに決しました。  10分間休憩をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時9分 休憩                午前11時19分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  これより、議案第55号及び議案第56号、計2件について、一括して質疑に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第55号及び議案第56号、計2件については、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、議案第55号及び議案第56号、計2件については、委員会の付託を省略することに決しました。  休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時20分 休憩                午前11時20分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。
     これより、議案第55号の討論に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。  これより、議案第55号を採決いたします。  本案は、これに同意ことに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、本案はこれに同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、議案第56号の討論に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。  これより、議案第56号を採決いたします。  本案は、これに同意することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、本案はこれに同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、議案第57号の質疑に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第57号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、議案第57号については、委員会の付託を省略することに決しました。  休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時22分 休憩                午前11時22分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  これより、議案第57号の討論に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。  これより、議案第57号を採決いたします。  本案は、これに同意することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、本案はこれに同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、報告第8号の質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) おはようございます。日本共産党を代表いたしまして、岡田隆行が報告についての質問をさせていただきます。  まず、このコロナウイルスの感染症の広がりの中で、多くの方が犠牲になられ、また、現在も療養されております。お悔やみを申し上げるとともに、現在療養中の方には、一刻も早い、一日も早い回復を心よりお祈り申し上げます。また、そのケアのために前線に立って一生懸命奮闘されております医療関係者の方をはじめとする多くの方々に心から敬意を表します。  それでは、まず最初、専決処分の報告についてですけれども、この中に2万9,220円の賠償において書かれておりますが、その対象のものは何であるかというところ。  そして2つ目は、中国新聞報道、7月20日報道では、府中-万能倉間、上下線で約1時間15分、運転を見合わせたと。上下計5本が運休し、同10本で最大34分の遅れが発生をし、約1,800人に影響が出たとありますが、市としての謝罪を含めて、どのように対応されたのかというところ、2点目。  そして、最後3点目は、再発に向けてのどのような取り組みを行っているのか、あるいは、これからいくのかというところで、お聞かせを願いたいと思います。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 道田文化財室長             〔文化財室長 道田賢志君 登壇〕 ○文化財室長(道田賢志君) お答えします。  2万9,220円の賠償においてなんですけれども、その2万9,220円につきましては、「道の駅 びんご府中」の北側の岡田木材跡地での遺跡発掘調査現場から突風によって飛ばされ、JR府中駅構内架線に付着した支障物、これはブルーシート1枚を撤去するに当たりまして、現地対応と運転整理にかかった人件費として、相手方であります西日本旅客鉄道株式会社岡山支社様に対しまして支払われるものでございます。  本件事故におきましての物損の状況はございませんでした。  2点目、謝罪の対応の状況はどうであったかということでございますけれども、7月19日の事故発生直後に調査現場責任者による初動対応として、JR府中駅への通報を行い、教育長からJR府中駅への謝罪と今後の対応についての報告のための訪問を行っております。  また、本事案において、御迷惑をおかけした福塩線利用者、関係者、市民の皆様に対し、府中市プレスリリースにおいて、おわびをさせていただきました。  3点目の再発防止についてでございます。調査現場ごとの自然現象を含めた周辺環境や作業内容について把握し、調査責任者はもとより、文化財室職員間において、調査現場ごとの危険チェックリストを作成するなどし、潜在的なリスクに関する知識の蓄積を行うなど、十分な事前の事故予見を行うことにより、このような事案を生じさせないように徹底を図ってまいります。             〔文化財室長 道田賢志君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) それでは、この件については、やはりヒヤリハットという原則もあります。幾つかの軽微なものを見逃しておくと大きな事故につながるということで、いろんな場面で言われております。私どもも失敗をすることはたくさんございました。しかし、事を真剣に受けとめて、決してもうこれからはそういうことがないように努めていくことが大事であろうと思いますので、要望して、この件は終わります。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって質疑を終結し、報告を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、報告第9号の質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) それでは、報告第9号について、質疑を行わせていただきます。  これ、先ほども説明ございましたけれども、もう一度、確認の意味もあります。放棄した債権、これは水道料金についてということが、ここにも出されていますけれども、大きくは3つ質問いたします。  一つは、実際の件数としては、4件、あるいは、12件、2件となっておりますけれども、実際の債務者数、これはどうなっているかというのが1つ目。  そして、2つ目ですけれども、それぞれ第1号、第2号、第3号の適用を受けておると書かれていますけれども、受けるに至った経緯を簡単に御説明をいただきたいと思います。  それで最後、3つ目ですけれども、府中市の債権管理条例ができて数年たちますけれども、水道料金で債権を放棄するに至る事例、こういうことも含めて、こちらの対応も含めて変化があるのか。あるいは、今現在コロナ禍ですけれども、コロナの影響がこういうところに出ているのかどうかという点についてもお聞かせください。  以上3点、よろしくお願いします。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 谷口税務課長。             〔税務課長 谷口達也君 登壇〕 ○税務課長(谷口達也君) それでは、御質問いただいた3点について、私から御答弁させていただきます。  まず1点目でございますが、実際の債務者数はというお尋ねでございます。まずは議員もおっしゃったように、報告第9号によります件数は、水道料金の納付期別の件数でございます。それで、実際の債務者数を申し上げますと、まず、債権管理条例第8条第1号に該当する、これは債務者の失踪・行方不明でございますが、これの債務者数が1名、同第2号の、こちらは破産法・会社更生法による免責に該当する件でございますが、こちらが個人が2名、法人が6法人、ただ、この6法人は同一とみなされる法人が含まれているので、実質的には5法人と把握しています。また、第5号は、これは時効でございますが、こちらの債務者数が1法人となっておるところでございます。  続きまして、それぞれの適用を受けるに至った経緯でございますが、まず、第1号の行方不明のところでございますが、これは債務者は住民登録のない水道使用者でございまして、滞納のまま所在不明となったものです。水道料金につきましては、私債権でありますので、調査権等も付与されていないため、滞納者の追跡が難しく、所在不明となったものでございます。続きまして、第2号該当、これは破産でございますが、個人、法人ともに破産法による破産手続が完了したことによる債権放棄でございます。1法人を除いて、ほかの債務者からは債務の一部弁償を受けておりますが、残債権については放棄するということになったものでございます。最後に第5号の該当、これは時効でございますが、こちらにつきましては、滞納整理の調査の段階で法人の廃業届が完了しておりまして、時効の時期が到来しても、なお請求先、連絡先が不明のため、債権放棄するものでございます。いずれも債権管理条例に基づきまして、請求権のない債権については、適切に処理することにより、債権管理の滞納整理の適正化を図るものでございます。  最後、3つ目でございますが、まず、コロナの影響があるのかどうかというお尋ねだと思いますが、これにつきましては、今回の債権放棄事例は、以前より回収困難な債権であったものが債権放棄できる要件に該当すると判断したため、議会に報告させていただくものでございまして、新型コロナウイルスの影響による事案ではございません。  続きまして、債権管理条例制定後の債権管理の適正化の取り組みについて、全体的なことを申し上げたいと思います。  府中市債権管理条例の制定に伴いまして、税務課を中心とした府中市債権管理チームを組織しまして、各課の債権管理の状況を把握し、適切な助言や指導を行うため、チーム全体の会議や個別のケースを検討する会議の実施、また、税務課が債権保有課を対象としたヒアリングの実施、さらに統一した実績計画書の様式を作成し、税務課への提出を義務づけるなどの取り組みを行ってまいりました。こうした取り組みの成果として、税務課が各課の債権管理に関する現状と課題が把握でき、公債権だけでなく、私債権についても助言・指導ができるようになったという現状でございます。  また、昨年10月に4市町の税務職員の相互併任協定を締結いたしましたことが契機になりまして、先進地である三次市であるとか、笠岡市の職員を講師にした研修会の実施、また、他市が実施した研修会や合同家宅捜索への参加、また、先進地視察などが可能になりまして、それを通じて債権回収に関して、事務的な面だけでなく、実践面においても最新の情報やノウハウも得ることができました。  まだまだ取り組みの途上でございまして、全体的な成果にはつながり切っていない面もあるとは承知しておりますが、例えば、現在のコロナ禍において、令和2年度の水道料の徴収率は前年度から0.3%上昇して、94.7%となっております。また、国民健康保険料への収納率は1.39%上昇しまして、86.74%となるなど、部分的ではあるかもしれませんが、債権管理条例制定後の債権管理の適正化の取り組みの成果が現れ始めていると認識をしておるところでございます。  債権放棄や不納欠損というのは、法令に基づいた不良債権処理ではございますが、安易に債権の放棄をするのではなく、まずは滞納分の完納を念頭に置きまして、今後も税務課が中心となり、新たな徴収と滞納整理方法の導入などにも取り組みまして、府中市債権管理チームとして、府中市の債権全体の収納率の向上に努めてまいります。             〔税務課長 谷口達也君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって質疑を終結し、報告を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、報告第10号の質疑に入ります。  ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結し、報告を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) これより、報告第11号の質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 市民クラブの水田豊でございます。
     報告第11号、府中市病院機構の経営状況(令和2年度第9期事業年度)について、3点、お伺いをいたしたいと思います。  まず第1点は、報告書の50ページにあります。「第3期中期計画の初年度となる令和2年度では、厚生労働省から各医療機関が担う急性期機能や、そのために必要な病床数等について再検証が必要とされた全国424の公立・公的病院として公表された府中市民病院について検証しました。年度内での検証結果報告にはなりませんでしたが、令和3年度の6月末には市に報告します」と記載をされています。これは一般質問等でも再三質疑をいたしておりますが、全国の公立・公的病院再編統合ということで、病床を減らせという厚生労働省の指示といいますか、そういうものがいまだに撤回されず、府中市民病院が名指し公表された中に入っているということですね。それで、そういうことの問題なんですが、みずから病床数の検証をして、市に報告しますよと書いてあるので、これ、どうなっているのかなということで、ちょっとお聞きしたいと思います。  同じく報告書76ページに、市民への積極的な情報発信という項がありまして、「病院まつりなどのイベントを開催するときには、より多くの市民が来場できるよう、開催時期に配慮するとともに、内容の充実を図ります。昨年度から引き続き、市の協力を得て、早い時期に府中市広報の特集記事として、両病院の特徴的な情報を発信します」とございます。広報には、たしか記事が載っていたと思いますし、私も読んだ記憶があります。病院まつりなどのイベントを開催するときとありますが、従来から市民に対して病院経営の姿勢とか、病院の経営理念とかを発信する場所をつくるべきだと私は思っているし、質問もしていますが、こういうイベントを開催するときには、市民が来場できるように配慮することを書いてありますから、その具体的な内容を市で把握されているのかどうか、お聞きしてみたいと。ぜひ、こういう姿勢は積極的にやってほしいなと思っております。  最後は、その隣、77ページに令和3年度の年度計画で、「業務運営や財務管理の見直し及び効率化を進めるため、事務部門や看護部の組織体制、幹部会や委員会のメンバーや開催方法などの見直しを継続します。また、医師や看護師の負担軽減に病院全体で取り組みます。組織を活性化することで職員の人材交流を進め、情報の共有による情報の効率化を図ることで、歳出削減に努めます」こういうことで、赤字を減らすということも含めて業務の効率化を図ると書いてあると思うんですけれども、経営上の課題の把握とその改善に努めるということでございます。結構なことだと思います。  8月25日に厚生委員会として、府中市病院機構にお話を伺いに行ったときも、病院内の重立った人たちで、代表者会議で経営の危機感を共有しているんだという話を聞かせてもらったところでございます。そういう取り組みはやられているということをお聞きしたので、そういう報告を市として、やられた結果、どういうふうに病院としての方針が決まっているのかどうかも含めて、府中市が聞いているのか、また、そういう危機感を共有するような会議の中に、市として人が入って、市立病院ですから、お互いにそういう危機感を共有しているということがあるのかどうかをお聞きしたいと思います。  以上3点、よろしくお願いいたします。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) まず、お尋ねの病院機構の事業報告書における厚生労働省による公立・公的病院の再検証要請に対する検証結果報告についてですけれども、この件につきましては、福山・府中地域医療構想調整会議での議論が予定されておりますので、病院機構ともども、その事務局である広島県東部厚生環境事務所福山支所と現状や今後の進め方について、6月に改めて協議を行いました。本件につきましては、新型コロナ感染症への対応の件もあり、まだ国から具体のフォーマットやスケジュールが県に示されておらず、県といたしましても、その議論すべき内容を含んだフォーマットやスケジュールが示されてから各医療機関に提示をするとのことで、今後、そのフォーマットやスケジュールが提示された後、それにのっとって協議を行っていくということになっております。  続きまして、病院まつりなどのイベント開催の際の配慮ということですけれども、昨年度、本年度につきましては、コロナ禍によりまして開催ができておりませんけれども、病院機構と話をしておりますのは、例えば府中北市民病院の病院まつりであれば、これまでは寒い時期の開催となっておりましたので、これを温かい時期に開催をするであるとか、両病院の地元のイベントとのコラボ、そういったことにより多くの方に御参加いただけるよう、開催内容について検討を行っているところです。  それから3点目ですけれども、経営上の課題の把握とその改善に努めるというところですけれども、代表者会議での危機感を共有しているかということですけれども、地方独立行政法人法には、政府または地方公共団体の職員は役員となることができないという規定がございます。この法の趣旨を尊重いたしまして、役員ではありませんが、お尋ねの代表者会議を含め、機構、あるいは、病院内のいずれの会議にもメンバーとして市の職員は参加しておりません。ただし、病院機構との連携につきましては、市長と理事長が定期的に会談を行いまして、意見交換を行っておりますし、また、市と病院機構の事務レベルで、毎月の定例会議を初めとして頻繁に連絡を取り合い、横の連携に日々努めており、代表者会議の内容がそのまま市に報告されているわけではありませんけれども、必要に応じに病院機構から報告を受ける形となっております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) これを最後にしますが、1点目の病床数の検証の内容については、県も入って、相談をして、今後、報告をする際のフォーマットの提示を今後されるということでございましたが、それは、どのような報告をしろという形だけの問題なのか、あるいはもっと突っ込んで、2025年度の急性期病床数というのは、市としては、もう公表しているわけで、それに向けて具体的なものを出せというような話なのか、ちょっと確認というか、そこをお聞かせ願いたいということと、済みません、3点目で、経営改善のために類似する他病院と比較をするというのを先ほどちょっと言うのを忘れていましたが、府中市病院機構の経営のために類似する他病院と財務内容を比較するということも書いてありました。それについて、市で把握した結果を把握されているのかどうかもちょっとお聞きしたいと思います。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) まず、フォーマットの件でございますけれども、このフォーマットといいますのは、地域医療構想調整会議で厚労省の再編統合の議論が行われると申し上げましたけれども、その調整会議において、どういう議論をすればいいか、どういう内容について議論をするかについて、国がフォーマットを示してくるということです。だから、議論するテーマについて国が示してくると、先ほどスケジュールと言いましたが、時期もそうですけれども、そういったことになろうかと思います。  それから、近隣の病院との比較ですけれども、病院機構のほうで、同規模病院との比較を行ったかどうかについては確認しておりませんけれども、市といたしましては、近隣の同規模病院との比較は行っております。他病院と比べまして、そんなに遜色があるようなものではなく、比較的よそと比べれば、近隣の同規模の他病院と比べれば、そんなには悪くないというように比較結果は出ております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって質疑を終結し、報告を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 昼食のため、休憩いたします。  午後は1時から再開をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時50分 休憩                午後1時1分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開します。  休憩前に引き続き、報告に対する質疑を行います。  これより、報告第12号の質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) それでは、報告第12号の質疑を岡田のほうでさせていただきます。  大きくは4つあります。  一つは、この評価結果ということで出されている文章の中の88ページに、訓練や備蓄などに不足が見られるという指摘がされています。確かに病院機構の報告の54ページにも、防災・災害対策訓練については、1回計画したにもかかわらず、実施はゼロ。また、医療品や飲料水、食料の備蓄においては、府中北市民病院では飲料水がない、一方、府中市民病院においてはもっと深刻で、この3つ全て備蓄がないと。どうした経緯でこのような状況になっているのかということ、市は把握されていると思うんですけれども、その御説明をお願いします。  2つ目ですけれども、89ページの下段に必要な財政支援は行うものであるが、病院機構としても計画的な投資に努めるなど、引き続き、自立した病院経営に取り組まれたいとあります。計画的な投資、これはどのようなことを言われているのか。また、自立した病院経営というのは、どういう形を指しているのかをお示し願いたいと思います。  3つ目ですけれども、病院機構の報告の71ページに、広島県地域医療構想を踏まえた検証事項、これについて、府中市民病院では、一般病床、急性期には50床、これは全体の3分の1になると思いますが、地域包括ケア病床、回復期に50床、さらに療養病床、慢性期に50床を充てています。これは昨年度からですね。また、府中北市民病院では、地域包括ケア病床のみに50床を充てています。現在のような新興感染症が出る前の想定だということではあるんですけれども、府中市としては、今後、この方向で大丈夫と考えておられるのかどうかという点について、お聞かせ願いたいと思います。  最後、4つ目ですけれども、こうした病院の業務実績に関する評価というものを出されますけれども、これは病院機構に対して、どのような位置づけにあるのか。簡単に言いますと、影響力の観点でどうなのか。評価をする以上は、きちんとやはりそれに基づいた方針を持っていただきたいことはあると思います。お金は出していますが、口は出さないというのが基本的なものかもしれませんが、しかし、税金を使う以上は、やはりその辺の観点も必要だと、私自身は考えますが、その辺はどうでしょうか。  以上4点、お願いします。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) まず最初の御指摘の防災・災害対策訓練のゼロ回というのは、府中北市民病院のことを言われているのかと思いますけれども、昨年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の対応によりまして、実施ができていなかったという報告を受けておりますけれども、加えて、府中北市民病院単独で実施をするには、人員的に難しいという報告を受けておりますので、これを受け、今年度からは府中市民病院との合同訓練による実施を検討している状況です。  また、府中北市民病院における飲料水、及び、府中市民病院における備蓄といった点ですけれども、いずれも全くゼロというわけではありませんで、府中市民病院の医薬品につきましても、一定程度の備蓄はあるということなのですが、使用する医薬品の種類も多く、過剰に備蓄をすれば無駄も多くなりますので、どの程度のものをどれだけ備蓄するかといった問題もありまして、引き続き検討を行っているところです。また、飲料水及び食料につきましても、入院患者の1日分は確保できているということなんですけれども、目標レベルまで達していないということで、市の評価において、引き続き訓練や備蓄などに不足が見られると指摘をした上で、市としても、危機管理面を初めとした必要なサポートは行っていきたいとしておりまして、訓練や備蓄につきましては、引き続き病院機構と整備に努めていきたいと考えております。  それから、評価における計画的な投資、それから自立した病院経営ということですけれども、昨年、今期中期目標期間中の繰り出し基準のルール化を行いましたけれども、その際にも説明をさせていただきましたように、投資につきましては、現在もそうですが、以後の病院経営に大きな影響を与えることとなりますので、市から病院機構に指示をいたしました中期目標におきまして、建物や設備の改修、医療機器の整備、更新などの投資については、あらかじめ整備・更新計画を策定し、事前に市と検討、協議した上で計画的に行うこととしておりまして、過度な投資により病院経営に影響を与えないよう、市と協議を行いながら、計画的に投資を行うよう求めているところです。  また、自立した病院経営につきましても、中期計画におきまして、市からの繰出金を含めた経常収支比率が100%を超えるとしておりまして、病院機構もそれを受けました中期計画において、市の繰り出し部分を除いては、企業の経済性の発揮による独立採算制を実現し、経常収支の均衡を達成するとしておりますように、市からの追加の支援なく、経常収支比率が100%を超え、経営的に安定した病院運営を行っていくことを、病院機構ともどもイメージをしているところです。  それから、コロナ禍への対応としての病床ということですけれども、府中市民病院における新型コロナウイルス感染症の陽性患者のための病床確保につきましては、受診控えや医療従事者への誹謗中傷のおそれという点から、これまで非公表としておりましたけれども、府中市民病院といたしましては、公立病院としての役割をきちんと果たしているという思いから、今回の病院機構からの事業報告において、県の了解を得た上で、病床の確保を行っていることを明らかにしております。これを受けまして、府中市といたしましても、今回の評価におきまして、公立病院としての役割を認識し、その責務を果たしている点について最大限の評価をするとともに、病院職員による継続的な献身的な対応に対しまして、感謝の意を表するものであるといたしております。このコロナの感染症病床につきましては、150床の病床の中から、最大7床を確保いたしまして、物理的な遮断を行いました上で、市内の中等症、軽症の患者を中心に受け入れを行っているところで、仮に重症化した場合は、その対応が可能な病院への転院が行われることとなっておりまして、引き続き、こういった体制の中での対応を行っていくことになります。  それから、病院の業務実績に関する評価は、機構に対してどのような位置づけにあるのか、影響力はということですけれども、毎年度実施しております現在の病院の業務実績に関する評価につきましては、平成30年に改正をされました地方独立行政法人法の規定により、実施をいたしておりますけれども、同法におきまして、設立団体の長は、評価の結果に基づき、必要であると認めるときは、当該地方独立行政法人に対し、業務運営の改善、その他の必要な措置を講ずることを命ずることができるとされておりまして、また、地方独立行政法人は、評価の結果を年度計画及び業務運営の改善に適切に反映させなければならないと定められております。この地方独立行政法人法が改正されまして以降、まだ必要な措置を講ずることを命ずるという厳しい表現までは使っておりませんけれども、市長と病院機構の理事長による定期的な会談や、評価委員会には、市長、理事長とも出席をいたしますので、その際の意見交換などを通じて、これまで以上に病院機構と深めてきておりまして、市の評価に対する病院機構への影響力もこれまで以上に高まっていると考えておりますので、引き続き、連携及び意思疎通に取り組んでいきたいと考えております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) 4つ質問させていただきましたけれども、びっくりするような、ある意味、前向きな回答だったと思っております。  最初に聞かせていただいたことについては、全くゼロではないと、過剰は無駄だと言われましたけれども、確かに医療現場での医療品の備蓄って、書いてあることを読みながら、さて、どういうふうな認識になるのかなというところ、難しいなと思います。いわゆる有効期限を持っていますので、それを含めてですので、この辺りは、やっぱりここは精査する必要があるんではないかなというふうに、一つ、思いました。  2つ目のいわゆる計画的な投資、自立した病院経営についても、いわゆる独立採算制を目指すということ、以前からも言われておりましたけれども、コロナの中で大変困難な部分もあると思うんですけれども、やっぱりこれからは、そういうところをいろいろサポートもしながら進めていければと思います。  あと、3番目のところで、さっき聞きましたけれども、いわゆる病床の確保をしっかり明らかにされました。150床、確かに50床、50床、50床ありますから、150床、そのうちの7床を充てるということを聞きました。  そこで、ちょっと2つ目の質問にはなるんですけれども、そういうふうな形で安心と安全を市民の方に担保できることはすてきなことだと思うんですが、令和元年9月に厚生労働省が、この病床数に対しても再検証、見直しも求めています。確かに厚生労働省が言う診療実績が特に少ないとか、あるいは、類似かつ近接する病院がある、この2点を主な理由にしているようですけれども、これは今の状況を加味せずに5年前につくった数字ですので、やっぱりこういう新興感染症が出たりしたときに、今のように府中市は一生懸命、懸命に独自のもので頑張ろうとされています。この国からの再検証要請に対しては、どのように臨まれるのかというところについて、お聞きをしたいと思います。  急性期病床だと、医労連が出している資料を見ますと、いわゆる急性期病床は、1床につき0.6人の介護スタッフ、コロナ病床はその何倍もスタッフが必要だというふうに出ています。そうなってくると、今言われたのが、7床を確保しようとすると、フロアの設置もそうでしょうけれども、スタッフの相当、やはり綿密な計算と動きと、いろんなことを考えて出されたことだろうと思いますが、そうなってくると、病床を削減をしていくと、今言ったように、スタッフ数がそれに伴って少なくなります。そうすると余力がなくなる。あってはならないことだけれども、こういう新興感染症がはやるということは、今から先も想定をしなければなりません。となると、これは平時から余力が必要というふうに、私も、もちろん市民の方もそうですが、考えます。その辺りについて、いわゆる厚労省が出している国からの再検証の要請に対して、どのような形で府中市は取り組んでいかれようとしているかというところについて、お聞きをしたいと思います。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) 最後に御質問いただきました厚労省の公立・公的病院の再編統合問題に対して、どのように取り組んでいくのかですけれども、先ほどの水田議員さんの御質問にもお答えいたしましたように、現在、議論する内容につきまして、国、それから県で、議論する内容について、まだ詰めている状況でございます。けれども、府中市といたしましては、これまでの議会で何度も申し上げておりますように、現在の病院の機能は守っていきたいと考えております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 続いて、水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 市民クラブの水田です。報告第12号、これは病院機構に対する業務実績評価でございます。  それで、87ページに中段ぐらいなんですけれども、「令和2年度については、約1億2,300万円の赤字決算となり、資金対策として、市から3億5,000万円の長期貸付金による支援を行うことになったが、市としては、こうしたコロナ禍による病院経営の影響は全国の医療機関で生じている状況であり、病院機構の経営努力の不足によるものではないと考えている」と。その下に「また、平成30年度に外科の常勤医師が不在となり、その後の府中市民病院の収益悪化が懸念されていたが、令和2年度については、医師確保の取り組みなどによる医師数の増加に伴い、内科や整形外科の収益も増加傾向にあるとともに、コロナ禍にあっても入院収益が前々年度、前年度を上回るなど、コロナ禍による影響がなければ病院機構の収支はほぼ均衡していたものと考えている」と評価をされているわけですね。コロナがなかったら、大丈夫だったんではないかという評価ですね。私は、ちょっと個人的に大変病院機構の財政運営に対する認識、評価としては、随分甘いという感じがいたします。  古くは病院機構、地方独立行政法人が発足したときに、伊藤元市長は、大体3億円ぐらいの市からの繰り出しで、あとは運営していってほしいという、希望といいますか、目標ですよね、目標を掲げられていた。それが実際にはできず、戸成前市長のときには、3億円が4億円になった。これは、建てかえに伴って、医療機器等の新しい設備等が要るということで、4億円になりました。そして、次には、繰り出し基準の明確化ということで、4億7,000万円になっている。それだけのお金をつぎ込んできて、ずっとそういうことが続いているわけですよね。続いているにもかかわらず、コロナによる影響がなければ収支はほぼ均衡していたので、ここは文が終わっていますけれども、均衡したものと考えているということで文が終わっていますが、コロナがなければ、このまま行ってもいいですよというふうに読み取れるということになると、なかなかちょっと納得し難いものがあるんですが、この辺の評価をですね、ここに書いてあるのは書いてあるんですが、もう少し詳しく、どうしてこういうふうな判断になるのか、お聞かせ願いたいと思います。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) それでは、コロナ禍による影響がなければ、病院機構の収支はほぼ均衡していたという判断の根拠というお尋ねですけれども、3月議会におきまして、コロナの影響額については2億円程度というふうにお答えをさせていただいておりますけれども、昨年度の決算数値が出ましてから、改めて昨年度におけるコロナの影響額の試算をいたしております。  府中市民病院について言いますと、入院については、前年度と比べまして約10%の伸びがありましたけれども、コロナが最初に流行いたしました4月から6月につきましては、それ以降の7月から3月と比べまして収益が落ち込んでおりまして、仮に4月から6月に7月から3月の平均値の収益があったとした場合の影響額が約6,000万円あります。これが入院の影響額と考えています。それから、外来につきましては、コロナの影響よる診療制限や受診控えにより、前年度と比べて約7%落ちておりますが、仮に外来が前年度並みの収益であったとした場合の影響額が約7,000万円となりまして、先ほどの入院の影響額6,000万円と合わせた影響額は約1億3,000万円となります。また、外来が入院と同様、約10%の伸びであったとした場合、入院の影響額6,000万円との合計額は、約2億円となりますので、このことから病院機構のコロナによる影響額については、1億3,000万円から2億円程度あったものと考えております。  仮に影響額が一番少ない1億3,000万円であったといたしましても、昨年度の1億2,300万円の赤字額でしたので、コロナの影響がなければ、収支はほぼ均衡していたものと見ておりまして、昨年度の赤字の主な要因につきましては、コロナ禍によるものと考えております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 数字を挙げていただいて説明をしていただいたわけですが、それはそれで、説明の内容はよくわかりました。ただ、市の病院機構に対する支援のあり方ということとイコールではないということなので、また、その点は別の機会に聞かせていただこうと思います。  それと、病院の財政問題、私、常々聞かせていただいていますが、これは病院の先生方、スタッフの皆さんが一生懸命やられているということを評価していないわけではありません。このことは、ちょっと言っておかないといけないなと思いますので、病院を非難して言っているわけではなくて、病院の経営に対して、どうしたらいいかということを、やはり議会として真剣に考える必要があるということで、度々質問をさせていただいていると理解いただきたいことと、市立病院ですから、民間病院がやらない不採算医療になっているという点からも、赤字補填をしてはいけないと言うつもりはございません。ただ、持続可能な病院というふうに、先ほども答弁されましたが、そういう持続可能な病院としての市の財政繰り入れは幾らが妥当なのかということは、きちんとやっぱり議論して、議会の全議員も認識しておかなくてはいけないと思うので、しつこいようですが、質問を度々させていただいております。  ちょっと質問になっていませんが、先ほどの質問に対しての答えは承知しました。ただ、病院の支援のあり方については、また、今後も議論させていただきたいと思いまして、ちょっと申しわけない、質問にはなっていませんが、これで終わりたいと思います。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 村上副市長。              〔副市長 村上明雄君 登壇〕 ○副市長(村上明雄君) 幾らが妥当なのかということ、要はこの病院を残そうと思うとんか、どうすりゃええと思うとんかというところ、まずあるんじゃないんかと。そこをまずはっきりせないかんのじゃないかと思います。  その上で、幾らが妥当なのかにつきまして、金額で3億円が正しいとか、4億円が正しいとか、4億5,000万円が多いか少ないかとか、そういうことではなくて、2年前、昨年度でしたか、繰り出し基準を厚生委員会にも御説明、議論させていただきながらつくったところです。そこのエッセンスは、市がいただく交付税、そこの算定基準を参酌しながら、また、他市町の例なんかも参考にしながら、大きなくくり方として、いわゆる経常的な要素、これ、必ずしも固定ということではなくて、交付税も交付税単価が変われば変わっていくわけですけれども、ある程度、交付税見合いのものを考えている。  一つは、変動ということで、いわゆる2階建てというふうに御説明しております。これは、設備投資とか、器械、器具の購入、これに対して起債償還が入ってきますので、設備投資の建てかえであるとか、更新時期が来るとか、そういうときにはふえる年もありますし、少し長寿命化を図ったときには、投資額が、設備更新の額が下がるときもあります。  いずれにしても、借りた額について返済するわけですから、そのとき、何年か前の投資状況に応じて変動すると。これについても、返済額の半分でしたか、は、市が負担するということになっておりますので、当然それも変動するということで、幾らが妥当なのかについては、考え方とか仕組みの意味でルールをつくったわけでございまして、絶対的な金額ありきの話ではないということについては、改めて御説明させていただきたいと思います。              〔副市長 村上明雄君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 3回目、出る気はなかったんですが、せっかくお答えいただいたので、今のお答えについて、お聞きしたいと思います。  公立病院、市立病院としての存続を前提として、市として繰り入れていくんだという考え方については、これはもう頑張っていただきたいと思いますが、そうした考えに基づいて、病院が必要とする額を必要なんだから入れていけばいいというふうには、府中市財政の規模等を考えて、やはりそこには何かの目標が要るんではないかと。基準はお示しいただいたということでありますが。  3億円という数字を出しているのは、地方独立行政法人が発足するときに一つの基準として、元市長から3億円ぐらいで繰り入れが済むような病院として、存続するならば、持続可能な病院としていくだろうという、そういう答弁があったからであって、それはもう今は無理なんだというんであれば、新たな局面といいますか、どうして無理になったのかを含めて、いや、4億円を目標にしようとか、やっぱり3億円を目標にしようとか、目標みたいなものも設定する必要があるんではないかと思うわけですね。今の答弁だと、必要であれば、病院をやめるわけにはいかないんだから幾らでも出すと聞こえるんですよね、私には。そういうわけにもいかないだろうと思います。お金が幾らでもあるわけではありませんから。そういう意味で、その辺の市としての基準といったら、またね、出しましたという話になりますから、目標というか、そういうものはないんでしょうか。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 村上副市長。              〔副市長 村上明雄君 登壇〕
    ○副市長(村上明雄君) 目標金額ということではなくて、先ほども御説明しましたように、交付税の市が頂ける基準とかがございまして、それらを参酌しながらということですので、おのずとまずは経常的な話につきましては、そこが共通目標ということになろうと思います。  これにつきましては、病床数でありますとか、提供する医療でありますとか、交付税ですから、ある程度平準化しておりますが、最終的には人口だったり、病床数、そういうところに収れんされます。  もう一つは、変動するということで、投資に対しての返済額ということです。これについては、ある程度グリットが可能なところでございますので、中期目標にも掲げさせていただいておりますが、議員が御懸念のような、これをしたいけ、全部つけますよということではなくて、今後の設備更新とか、あるいは、また医療機器というのも高額化していく流れは止まらんと思うんですね。そういう中で、ずっと古いままでやっておくほうが、本当に収支として、医療報酬というか、診療報酬といいますか、どうなのか。更新することによる効果とか、そういったことも勘案しながら、これについては、病院機構としっかりと議論しながら、その上で、また議会にお示ししていくことになろうと思っています。              〔副市長 村上明雄君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 続きまして、田邉稔君。              〔17番議員 田邉稔君 登壇〕 ○17番議員(田邉稔君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、創生会、17番議員、田邉稔が質問したいと思います。  まず、コロナ感染で療養されている皆様方に対してお見舞いと同時に医療従事者の奮闘に対して敬意、感謝をしたいと思います。  その上で、病院問題について、報告について、質問したいと思います。  水田議員の質問がありましたので、それに継続する形でしたいと思うわけですけれども、私もコロナ禍が原因で収支が均衡しているという点に関しては、経営的な評価の根拠が非常に甘いんじゃないかと思うわけで、広島県が県内の開業医とか、中小病院、大病院含めてアンケートを取っているわけですけれども、受診控えにおいて、特に大病院とか、それから開業医の影響が多いと。中小病院に関しては、かなり健闘しているところがあって、全てにおいて、影響を受けて赤字に陥っている状況ではないということを結果として出していました。  それで、府中市民病院で、今、回答の中で、入院6,000万円、それから、外来7,000万円が、もしコロナ感染がなかったら、1億3,000万円の減少はなかったと言われているわけですけれども、入院に関しては、過去、独法以来最高の収益、19億円、正確には18億9,300万円と収益を上げて、それなりに頑張っていると。外来については、3,450万円減少しているわけですけれども、こういった中で、国、県がコロナ感染対策として、8,000万円ほど補助金を出しているという現状があるわけで、丸々コロナの影響を全て収支の悪化の原因に本当にしていいのかというところは、もう少し考えるべきだと思うわけで、こうした中で、やっぱりコロナが原因だ、コロナが原因だということを言い続けると、根本的な経営に対するメスが入れられないんではないかと思うわけです。  それで、最も考えるべきは、府中市民病院においては、固定費の比率が高過ぎると。9割以上を占めているわけで、9割を占めるということは、損益分岐点が非常に高くなるわけで、繰出金含めて黒字にしようと思うと、38億5,000万円から39億円の収益を上げないといけないというところなので、そういった固定費をどう考えるかということを、やっぱり府中市の評価委員会として、もっと踏み込んで経営評価する必要があるんじゃないかと思うわけですけれども、その点をまず質問したいと思います。  それと2点目ですけれども、評価の中で業務運営の改善の効率化と患者満足度調査や職員の接遇改善の取り組みをやっているということが書かれているんですけれども、これは病院経営をこれから改善する上で、非常にすばらしいことだと思います。顧客満足ということが、民間経営でも一番に言われていまして、府中市の企業でも顧客満足主義ということで、4つの価値観とか、いろんな形で、それをビジョンに掲げ、運動へ展開しているということだと思うわけですけれども、府中市民病院の場合、その接遇改善をどの程度やって満足度を上げれば収益が上がると考えられているか。ただ会議において、接遇を改善しましょう、それだけでは、やはり患者が府中市民病院へ来てくれるという状況じゃなしに、行ってよかったなということが口コミで広がるような状況がまず大事だと思うわけですけれども、その辺の点については、どう考えられているか。これが2点目。  3点目ですけれども、先ほど副市長から、繰り出し基準の問題について答えられておられました。確かに交付税の算定見合いに基づいて、厚生委員会において基準が示されていたわけですけれども、水田議員が言われるように、3億円が4億円になり、4億円が4億7,000万円になった。それは、経営が悪化する上において連動してきている部分で、府中市としては、悪化に対してそのまま繰り出しするのではなくて、改善を求めて、対数をよくして、その中で不採算部門に対して繰り出しを行うというのが筋だと思うわけですけれども、今の現状でいきますと、4億7,000万円では本当に済まないと思うわけです。  例えば、今回、繰り越し欠損が1億2,200万円ふえて、5億8,000万円ですかね。債務超過が同じようにふえて1億8,000万円で、3期連続の赤字ということで、民間企業でしたら、直ちに銀行管理になって、役員を派遣して、徹底した効率化をやらされるということだと思うわけです。  今、さきに答えられた、平成30年に評価委員会の機能、それから市から病院への介入度について、法律が変わったということは、独法をそのまま続けていても経営が改善されないんで、設立団体のほうからきちっと物を申さないといけないということを行政側、政府の側が改革のために出してきたんだと思うわけで、府中市として、今後、繰り出しがそのままで済むのか聞きたいと思うわけです。  その根拠としては、債務超過、それから繰り越し欠損、それと長期的な借り入れが最近特にふえています。例えば、退職給与引当金が去年だけで5,000万円ぐらいでしたか、ふえて、長期的な借り入れ、300万円ふえて、約6億7,000万円、長期的な借り入れが24億円にまでふえているということで、このままでは、湯が丘病院からの3億5,000万円だけでは済まない。まだまだ繰り出しをふやさないといけない現状になる。その辺をどう考えているのかという、その3点について、伺いたいと思います。              〔17番議員 田邉稔君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) いろいろいただきましたので、ちょっと答弁が違っていましたら申しわけないですけれども、まず1点目言われたのが、通告とはちょっと異なりまして、入院が過去最高益であったということですけれども、最高益の年であった中で、4月から6月期については、それ以降の7月から3月期の平均値と比べまして落ち込みが大きかったわけです。ですので、この4月から6月期に7月から3月期の平均値が収入として入ってきておれば、6,000万円が、本来入ってきたはずだと、先ほど申し上げましたけれども。ですので、入院が最高益であったとしても、6,000万円の収益が本来見込めたのではないかと考えております。  それから、コロナ対策の補助金ということ、これに対しての補助金があるじゃないかということですけれども、このコロナ対策の補助金につきましては、基本的には、昨年度は、マスクとか、ガウン、それから消毒液、こういった保健医療衛生用品の不足、それから価格の高騰もありました。それから、病院に行かれると、入り口に体温を測ったりする機械とかあると思うんですけれども、こうした購入機器、それから、さまざまな感染予防対策、それから、先ほど申し上げました陽性患者を受け入れるための改修費用、こういったもの全てがこの補助金で使われておりますので、この補助金が収益に使われているということはありません。補助金イコール出費があったと考えていただければと思います。  それから、固定費についてですけれども、固定費につきましては、給与費のことを言われているんだろうと思いますけれども、給与費の増加という、いわゆる人材への投資に対し、収益が伴っていないということになろうかと思いますけれども、昨年度からのコロナ禍による診療制限や受診控えなどの影響により、本来確保できる収益の確保に至っていないという状況にありますので、御指摘の踏み込んだ経営評価につきましては、先ほど申し上げました医療提供体制の整備に伴う成果がきちんとした形であらわれるコロナ後に行うべきかと考えております。現在はコロナで給与費の増加に対して、それに見合う収益が確保できていない、こういうことになろうと思います。評価については、コロナ後に行うべきと思います。  それから、接遇改善についてですけれども、患者満足度調査や職員の接遇改善の取り組みを行うことでの民間企業における収益改善モデルや効果を数値化されたものがあれば、ぜひ教えていただければと思いますけれども、病院機構におきましては、外部からのプロジェクトマネジャーの招聘や患者満足度調査の実施などに積極的に取り組み、患者満足度の向上と接遇の改善が図られている点について、市として評価をしておりまして、実際に市に入ってくる苦情につきましては、以前に比べて減少いたしているのが事実です。いずれにいたしましても、患者満足度の向上と接遇の改善をもってゴールとしているわけではありませんで、それに取り組むことによって、市民に選んでいただける病院になる、また、それが収益の向上につながる必要なこととして取り組んでいくということです。  なお、この患者満足度調査の結果につきましては、院内のサービス向上委員会において報告をし、職員に周知されるとともに、改善点も含めて院内の掲示板への掲出を行っているということです。  それから、赤字の補填ということですけれども、まず、市からの繰出金の考え方につきましては、先ほどから説明させていただいておりますけれども、総務省の繰り出し基準に基づきまして、地方交付税の算定基準などを参考にしながら設定をいたしているもので、この操出基準につきましては、病院を維持していくために必要なコストということで、本来、市として負担すべき額として設定しているものでございます。  平成30年度、令和元年度につきましては、それぞれ5,000万円、7,500万円の追加繰り出しを行っておりますけれども、この追加繰り出しにつきましては、平成30年に外科の常勤医師が不在になったことによる病院機構の収益の悪化という特殊事情に基づきますもので、先ほども申し上げましたけれども、この収益悪化につきましては、医師の増加による内科、整形外科の収益増加などの効果により、その影響については回復しているものと考えております。  また、昨年度は3億5,000万円の長期貸し付けを行っておりますけれども、さきの議会から昨年度については、コロナの影響がなければ収支はほぼ均衡していたものと考えると申し上げておりますように、昨年度の貸し付けについては、コロナによる資金不足に対応するためのものと認識しておりまして、いわゆる赤字補填とは意味合いが違うものと考えております。  市といたしましては、市民の安心・安全につながる持続可能な医療提供体制のため、湯が丘病院を含めまして、病院機構の2病院、こういったものを維持していくという基本方針のもと、そのために必要な支援につきましては、今後も引き続き行っていきたいと考えておりますが、際限なく財政支援を行っていくということではなくて、病院機構としても、昨年定めました操出基準の額の範囲内で経営が行われるよう努力すべきものと考えております。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 田邉稔君。              〔17番議員 田邉稔君 登壇〕 ○17番議員(田邉稔君) 私も水田さん同様、病院の経営に対して批判をしている、そういう意味ではなくて、何とか病院が経営を改善して、府中市民の病院として健全になってほしいという観点から質問をさせていただいているわけですけれども、まだ今の回答では、コロナ禍がなかったら収支均衡になっていたというふうにはなかなか思えないわけで。経費の側面で、医業費用、例えば給与費だけ見てみますと、令和元年から2年にかけて5,000万円上がっていると。これの時間外部分については、国等のコロナの補填の8,000万円の中でおさまっていると思うわけですし、それともう1点、接遇、患者満足度調査を含めた内容については、ぜひとも病院内の運動として展開していっていただければと思っています。  それから操出基準、私が心配しているのは、今の状況を見ると、4億7,000万円ではちょっと済まないんじゃないか。府中市として、経営的にある程度メスを入れないと、5億円、6億円入れないと、赤字部分が、今現在約6億円の繰り越し損益があるわけですけれども、それは解消されないし、資金繰りの面において、流動比率が100%、普通200%ぐらいは必要なんですけれども100%ぐらいで、資金繰りも非常に通常ではないという中で、繰り出しが今のままではおさまらないんじゃないかという意味で、今後とも続けるのか、それともきちっと経営に対してメスを入れるのかというところを伺いたかったわけで、やはり評価委員会としては、はっきりと経営に対して進言を申し上げるべきだというように思うわけですけれども、そのスタンスを変えていただけるのかどうか。その辺を質問して終わりたいと思います。              〔17番議員 田邉稔君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕 ○医療政策課長(皿田敏幸君) 最後のところ、評価委員会としてというふうにおっしゃられたんですけれども、評価は市長が行うもので、その評価に対して、評価委員会から意見をいただいて、それが最終案としてなるということですので、法改正前は確かに評価委員会で評価をいただいていたんですけれども、その辺はちょっと制度が異なっております。ですので、市としてはっきりと物申せということなんだろうと思いますけれども、それはそれとしてあると思うんですけれども、一つは、先ほど言いました固定費の部分でいいますと、コロナ禍の中、医師をはじめ、一生懸命診療に取り組んでもらっています。その中で、さらにむち打つようなことを、今、評価として上げるのはいかがなものかと考えております。ですので、評価については、こういったものについて、正しい評価については、アフターコロナ、コロナ後にすべきではないかというふうに、先ほど申し上げました。そういうこと、御理解をいただければと。            〔医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 村上副市長。              〔副市長 村上明雄君 登壇〕 ○副市長(村上明雄君) 少し補足をさせていただきたいと思います。  先ほど議員から、際限なく5億円、6億円になるんじゃないのかというお話もありましたが、もともと操出基準をつくったときの懸念事項として、先ほども担当課長が申しましたように、外科医が不在になりまして、都度都度のように5,000万円、7,000万円という補正をして、まさに何かその都度対処しているようなところが、我々も反省するところがありまして、そうした中で操出基準をつくったということであります。その際に、その頃はまだコロナというのが判明していなかったときではありますが、4億5,000万円とか7,000万円とか、ただこれは、先ほど申しました過年度の設備投資額の償還ピークが、ちょっとごめんなさい、私もうろ覚えですが、この2年か3年ぐらいにピークを越えますので、そこから以降は下がっていくと。もちろんどんどん新しい高額機械を買えば、同じことになりますが、そこについては投資の必要性とかいったことについて、機構のほうとしっかり話ながら計画的にやっていくようにしております。  そういう前提の中で、ちょっと手元にないんですけれども、5年ぐらい先には4億円を下回る試算とか、少なくともこれが右肩上がりになるのではなくて、償還ピークを迎えた後は、徐々に低減していくという御説明と試算をさせていただいたと思います。あわせて、当時、本当に心配でありました外科医の不在、これによって通常収入は2億円ぐらい下がることになります。これについても、先ほど担当課長で御答弁しましたように、整形手術ができるようになったとか、あるいは県、あるいは市長のスカウティングの中で、内科医がふえたと、配置できるようになったと。さらに、これは6月議会でもお話ししたと思いますが、今年度、来年度の話として、外科医の常駐というのが、かつての3人4人ではありませんが、1人は見込める見通しがあるとか、こういったことを含めて、経営収支上は今よりかはよくなるというお話をさせていただいておりますので、コロナについて、まだ1年、2年続くかどうかは、先行き見通せないところありますけれども、通常の経営ベースでいえば、先ほど御懸念いただいたような、今の4億7,000万円が5億円になり、6億円になることは、今、市としては考えておりません。いずれにしましても、しっかりと、ガバナンスの御懸念もあろうと思いますが、その辺については、市長と病院の理事長とのトップ会談というものを新たにつくるようになりましたし、そういった中で、しっかり真剣に機構とも議論していきたいと思っております。              〔副市長 村上明雄君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって質疑を終結し、報告を終了いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。  議案調査のため、9月7日及び9月8日の2日間、休会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、9月7日及び9月8日の2日間、休会することに決しました。  次回は、来る9月9日、午前10時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日はこれにて散会をいたします。                午後2時1分 散会...